石嶋設計室

わらべ保育園

01_37A4261
計画地:神奈川県大和市
用途:認可保育所
定員:60人
敷地面積:379.22m2
建築面積:227.44m2
延床面積:444.10m2
構造:木造
階数:地上2階
撮影:黒住直臣(*以外)

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道路側全景

外観

夜景

夜景

1歳児室

1歳児室

3,4,5歳児室

3,4,5歳児室

3,4,5歳児室

3,4,5歳児室

2歳児室

2歳児室

ライブラリー

ライブラリー

窓辺のディテール

窓辺のディテール

舞台*

舞台*

調理室前

調理室前

1階廊下

1階廊下

建具のディテール

建具のディテール

 神奈川県大和市の認可保育所の建替の計画。東急田園都市線つきみ野駅から徒歩10分程度、住宅地の外縁に計画地はある。
この園舎の特徴は1、2階の大きな保育室である。
 2階の3~5歳児室は最高天井高が5.3m。床も2段下げ大空間を確保した。2歳児室は引戸で間仕切って3~5歳児室とは独立させた。2歳児が基礎的な生活習慣の自立やコミュニティ形成の第一歩目であること等、人生にとって大事な時期であり、手厚い保育を行うためである。その一方で欄間には大きなガラスを採用し、一体的な大空間を演出した。さらに2歳児室には旧園舎から引き継いだどんちょうを吊ることで舞台としての機能も有した。これらにより2階の保育室は、日常の保育からお遊戯会等の行事まで様々な用途に対応している。
 1階には安全性を考慮して0、1歳児室を配置した。0歳児室と1歳児室はガラスの引戸で仕切り、一体的な利用を可能にした。
 園舎の外観はワンルーム型の平面構成を素直に外観に現しつつ、旧園舎のデザインを咀嚼し新しく変換したものである。また校舎や園舎が持つ威厳に満ちた佇まいを、中央の大きなアーチとシンメトリーのデザインで表現した。穿たれたアーチは夜間にはライトアップされ、威厳さがより強調される仕掛けも施した。
 構造は木造である。南面に開口を大きく確保するため、大断面集成材によるラーメン架構と構造用合板による耐力壁の併用構造によって耐震要素を構成している。屋根は2階に9.1m×17.3mの無柱空間をつくるため、意匠性も考慮し斜交持送り梁を四重に配置する架構とした。内側に行くほどスパンが小さくなり部材断面を抑えられるため効率よく大空間を構成している。
 保育室内の照明は、1階は規則的に連続する梁型の間に直管型のLED照明を仕込みランダムな雰囲気を醸しだした。一方2階は天井の高さの強調や、木架構をより美しく際立たせるため、ペンダント照明で構成した。大型の電球に破損防止のシリコンスプレーを吹きかけたことで、あたかもシャボン玉が浮いているようなデザインとなった。