石嶋設計室

わんぱくすまいる保育園

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計画地:東京都江戸川区
用途:認可保育所
定員:72人
敷地面積:687.56m2
建築面積:286.19m2
延床面積:499.41m2
構造:木造
階数:地上2階

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道路側全景

外観

公園側外観

外観

夜景

夜景

玄関

1階保育室・0〜1歳児室

2階ホール

2階保育室・2〜5歳児室

2階ホール

2階保育室・2歳児室

開口部のディテール(2階ホール)

多目的ホール

階段

階段下

壁天井のディテール(2階ホール)

厨房を上から覗ける場

保育室

階段室

保育室

階段室

壁天井のディテール(2階ホール)

階段室

保育室

ロフト

保育室

大きい子の庭

壁天井のディテール(2階ホール)

小さい子の庭

 東京都江戸川区の認可保育所の計画。JR新小岩駅から徒歩10分程度の住宅地に計画地はある。
 この園舎の特徴は中央に建つ4本の太いヒノキの丸太。根本で直径600mm、先端でも300mmある。園長をはじめ、関係者が埼玉県飯能市の山に出向いて自ら選んだ西川材である。丸太の間はガラスをはり、その中にらせん階段を内包した。1辺に4段700mmずつ登る階段を5/4周で2階へ。階段の周りには様々な隙間が生まれ、行き来する子どもたちに様々な園内の景色を提供する。階段を登り続ければ頂部には隠れ家的なロフトがある。トップライトが設置され、星空鑑賞に最適である。
 1階は0、1歳児室。死角のない正形のワンルームとした。沐浴室、トイレ、調乳室等、乳児に必要な部屋を隣接して設け、保育士が子どもから目を離すことが少なくなるような空間づくりを目指した。
 2階は2歳以上の部屋を配置。3〜5歳児室は大きなワンルームとし、家具を動かすことで大小様々なゾーンをつくって異年齢保育が行えるようにした。さらに一画には給食の盛りつけを子どもたちどうしで行える子どもキッチンを用意し食育を重視した。一方、2歳児室は3~5歳児室とワンルームであるが、床を700mm上げることで空間の質を変えた。お兄さんお姉さんの活動を見ながら学べるとともに、生活習慣の自立やコミュニティ形成の第一歩を踏み出す子どもたちを手厚く保育できるような空間づくりを行った。また保育室と別に設けた多目的ホールは、日常的には子どもたちの午睡の場や遊戯場であるが、地域への開放も視野に入れたスペースとした。
 外壁には、味わい深い経年変化が楽しめ、メンテナンスフリーであるレンガを用いた。淡色のレンガとピンク色の目地材を組み合わせることで、重厚感と優しさをあわせもつ外観とした。ランダムに穿たれた開口部は、子どもたちに空、街、緑等の景観を提供するとともに、単純なボリュームにアクセントを与えている。
 2つの異なる園庭を用意した。道路側には乳児専用の園庭。レンギョウのトンネルやひなたぼっこデッキ等、お兄さんお姉さんを気にすることなく遊べる庭とした。行事時には門扉を開け放ち地域に開放することも視野に入れている。一方、奥の園庭は大きい子の庭。砂場や古タイヤ、土管を中心にした回遊性のある園庭とした。