石嶋設計室

かなや幼稚園

kanaya_yugijo1
計画地:福島県いわき市
用途:幼稚園
定員:70人(2014.04現在)
敷地面積:1,642.65m2
建築面積:661.74m2
延床面積:763.99m2
構造:木造、一部鉄骨造
階数:地上2階
かなや幼稚園のHP
受賞:第35回東北建築賞・特別賞
   第32回福島県建築文化賞・優秀賞
   2016年日本建築学会作品選奨
   第8回キッズデザイン賞 奨励賞
   グッドデザイン賞2014
   子ども環境学会賞・デザイン奨励賞

|

鳥瞰

鳥瞰*

全景

全景*

夜景

夜景*

室内遊戯場「ひろば」全景

室内遊戯場「ひろば」全景*

室内遊戯場「ひろば」全景

室内遊戯場「ひろば」全景*

室内遊戯場全景

室内遊戯場全景*

室内遊戯場「ランニングコース」*

室内遊戯場「ランニングコース」

滑り台

滑り台*

室内遊戯場「ランニングコース」夜景*

室内遊戯場「ランニングコース」夜景*

保育室

保育室*

保育室

保育室*

お着替え室

お着替え室

園庭

園庭*

園庭の遊具

園庭の遊具*

車寄せ

車寄せ*

 福島第一原発の事故以降、福島県では肥満傾向の子どもの割合が増加している。これは外遊びの制限にともなう運動不足や生活習慣の変化等が原因と言われている。
 このような背景を踏まえ、この園舎では子どもたちが気兼ねなく元気よく遊べる室内空間をつくることを目指した。私たちは様々なアイデアを随所に盛り込んで「汗をかける幼稚園」を実現した。
 逆L型の敷地の交点に園舎を配置して、道路側には地域に開放したパブリックな前庭、奥にはプライベートな園庭をつくった。
 園舎は3つのゾーンで構成した。中央には室内遊戯場、開放的な河川側には保育室、道路側には管理諸室や預かり保育室を配置した。
 膜屋根で覆い、軟らかな自然光を採り入れた「開放的な半屋外空間」とした室内遊戯場には、2階の回廊をはじめ、滑り台やクライクライミングウォール等、様々な遊び要素を挿入した。
 一方、保育室や管理諸室等はルーバー状の梁を現し、落ち着いた雰囲気とした。
 構造は木造の在来軸組工法を採用した。膜屋根は、膜の透過性と木の暖かみを併せ持ち、遮蔽物で透過性を損なわないよう注意した。
 設備の特徴は2つ。1つ目は室内遊戯場の地中熱を利用した自然換気設備、もう1つは保育室の床吹出しの空調である。いずれも空調に頼りきらない、身体が持つ体温調節機能を促進する室内環境を目指した。
 室内遊戯場の照明は、保育室や2階から溢れ出る光で生き生きとした活気のある空間を生み出した。保育室はルーバー状の梁の間に光源を設置するとともに、光のシーンを切り替えられるようにした。これらが膜屋根を通して屋外へ暖かく溢れ出し、夜間は自然なライトアップとなるように目論んだ。
(写真:黒住直臣)