石嶋設計室

みらいく中村橋園

みらいく中村橋園/大階段のあるホール
計画地:東京都練馬区
用途:認可保育所
定員:60人
敷地面積:585.19m2
建築面積:347.80m2
延床面積:629.56m2
構造:木造
階数:地上2階
みらいくほいくえんのHP

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切妻のルーバー天井

切妻のルーバー天井

縦ルーバーの壁

縦ルーバーの壁

大階段とブリッジ

大階段とブリッジ

大階段のディテール

大階段のディテール

2階回廊

2階回廊

回廊のディテール

回廊のディテール

トップライトとブリッジ

トップライトとブリッジ

4・5歳児室

4・5歳児室

2歳児室

2歳児室

0歳児室

0歳児室

エントランス

エントランス

外観

外観

夜景

夜景

夜景

夜景

バルコニー

バルコニー

 「人や自然とのつながりを学び、命を大切にする心を育む」という保育目標を達成するため、この保育園では積極的に「木育」を採り入れた保育を行っている。私たちはこれに相応しい園舎とするため2階建の木造園舎を提案し、構造体をあらわすとともに仕上材にもふんだんに木を採用した。
 平面は約19m×18mの正方形に近い形状。中央に大きなホールを設け、それをはさむように北側と南側に保育室等を設けた3枚おろしの構成である。中央のホールは日常の軽運動の他、お遊戯会等行事にも対応できるよう、スポットライトや音響設備も設けた。
 1階にはホールや園庭との結びつきが強い3歳以上児の保育室を配置し、2階には大きなバルコニーをはさんで1、2歳児室を、東側には単独で0歳児室を配置した。それぞれにトイレや収納等必要諸室を備えているため、保育室から廊下に出ずに保育ができるようにした。
 私たちは保育所設計にあたって常に階段を重視している。現代の乳幼児は、戸建住宅やマンションの低層階に住んでいない限り、日常的に階段を利用することがない。この園舎ではホールからそのまま続く大きな階段を提供することで、子どもたちは楽しみながら昇降し、自然と基礎体力や危機回避能力を高めることにつながると考えた。
 開放的なホールとは対比的に階段下には隠れ家を設けた。天井が低く閉鎖的な空間は子どもが落ち着きを取り戻すスペースであるとともに、ランダムに穿たれた窓、鏡、照明は、子どもたちに非日常を提供した。
 ホール上部の回廊から強化ガラスの手すり越しにホールを見下ろすことができる。これは2階の年少児がホールで活動している年長児の姿を見て学び、年長児は年少児のお手本になるよう意識して頑張ることで、共に成長することを意図している。さらに行事時には大階段同様、観客席としての利用も想定している。また調理室前の床を1m程度上げ、子どもたちの目線で鍋の中が見られる食育スペースも設けた。(写真:住友林業)