石嶋設計室

ひなた保育園・アンフィニいわき営業所

保育室〜砂場の中庭
計画地:福島県いわき市
用途:事業所内保育所・事務所
延床面積:299.63m2
建築面積:262.23m2
構造:木造
規模:地上2階
写真:黒住直臣

|

全景

全景

出入口と中庭

出入口と中庭

夜景

夜景

保育室〜砂場の中庭

保育室〜砂場の中庭

保育室〜カツラの中庭

保育室〜カツラの中庭

保育室

保育室

砂場の中庭

砂場の中庭

絵本コーナー

絵本コーナー

おもちゃコーナー

おもちゃコーナー

2階事務所から保育室を見る

2階事務所から保育室を見る

事務室

事務室

2階事務室

2階事務室

 福島県いわき市の官庁街に建つ事業所内保育施設と派遣会社の事務所のプロジェクト。夜間保育や延長保育がほとんど行われていない地方都市の現状を踏まえ、人材派遣会社自らが保育所を運営することで、小さな子どもをもつ親の社会復帰を手助けしようという試みである。
 1階の道路側に派遣会社の事務所、奥に保育所、2階には共用会議室を設けた。これらを2つの中庭、バルコニー、吹抜で視線を通しつつ緩やかに間仕切ることで、どこからでも空が見えるようにした。中庭を介して保育所と事務所を配置したことは子どもの事故の防止や防犯への配慮と同時に、賑やかな子どもたちの活動が事務所内に潤いを与えることを期待したためでもある。
 保育所内は子どもの回遊性を重視して、中庭と腰高の家具で「くびれ」のあるワンルーム空間とした。
 砂場やシンボルツリーを配した中庭は、安全な遊び場であるとともに、四季の移り変わりや天気の変化、時の流れ等を教える先生としての役目も担っている。
 回遊動線に接して小スペースを設けた。床を下げた絵本コーナーは読み聞かせに適したスペースであり、天井高を絞ったおもちゃコーナーは子どもがこもって遊ぶ秘密基地である。
 将来、建物全体が保育所になることも想定しているため、保育所と事務所間の間仕切壁は耐力壁とはせず、容易に撤去できるようにした。その結果、保育所は8の字型の回遊性をもつ平面となり、より複雑で子どもたちにとって刺激的な空間となる。また現在の事務所は軽運動やお遊戯会など行事にも適した大空間となる。
 これらのさまざまなスペースを、場所ごとの広さや使い方に適した天井高にあわせてねじって折り曲げた大屋根で覆うことで、空間に変化を与えながら、まとまりある一体的な空間とすることを目論んだ。