東急大井町線荏原町駅の駅ビル2,3階に存する認可保育所の計画です。建物は別の建設会社が設計施工し、私たちは内装設計に携わりました。
建物は商店街から一皮北側に入り込んだ位置で敷地一杯に建てられてますので、採光は北側からのみに限定されてました。そのうえ敷地が幅10m、全長58mと細長い形状です。
私たちはこの厳しい制約条件の中で、子どもたちにとっての最善の保育環境を提供することを重視し、保育園は未来につなげる「生活の場」とすべく、内装から家具・備品に至るまでを荏原町保育園オリジナルとして仕立てあげました。
特徴的な長い廊下には、子どもの創造性を豊かにするための大型遊具を8つ設置し、年月齢の枠を超えた「子どもの社交場」=動的な空間として設えました。
一方、保育室は生活の場として静的な空間として設えました。腰高の家具やガラスの間仕切は、北側からの天空光を共有することができました。
園内の仕上は、これまでの同社の園と同様、内装や家具が多くを主張せず、子どもの作品などが映えるキャンバスとして、生成りの色調やムク材の素材感を生かしたデザインとしました。
計画地 | 東京都品川区 |
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用途 | 認可保育所 |
定員 | 90人 |
延床面積 | 794.67m2 |
所在階 | 2,3階 |
受賞 | 第5回キッズデザイン賞フューチャープロダクツ部門2011年 |