心に寄り添う診療を建築から

メディック中村橋/中村橋メンタルクリニック(竣工:2024年5月)

中村橋メンタルクリニック_待合室

開放的な立地を活かしたクリニックテナントビルの設計

 西武池袋線・中村橋駅からほど近い場所で診療を続ける中村橋メンタルクリニックは、入居していたビルの建替えにともない、新たにテナントビルを新築し移転する計画となりました。

 計画地は、道路を挟んで校庭に面する開放感あふれる立地です。この恵まれた環境を活かし、開放的なデザインを目指しました。構造体を「#型」に組むことで建物のコーナーから柱をなくし、駅側から最初に目に入る北東角は全面ガラスとすることで、街に対して明るく軽やかな表情をつくり出しています。

 建物は約10m四方のシンプルな立方体とし、エレベーターと階段を北西側にコンパクトに集約することで、各フロアの有効面積を最大限に確保しました。1フロア1テナントの計画とし、1階には調剤薬局、3階には他科クリニックの入居を想定しています。中村橋メンタルクリニックは、患者のプライバシーに配慮するとともに、高齢者にも利用しやすい2階に配置しました。医療モールとしての利便性と、安心して通院できる環境を両立しています。

患者と医療スタッフに寄り添う診療空間

 心療内科・精神科の内装は、不安や緊張を抱えて来院する患者様や付き添いの方が、少しでも穏やかな気持ちで過ごせる空間を目指しました。待合室はツガ材のルーバー、ナラのフローリング、白を基調とした壁で構成し、間接照明やニッチ照明を組み合わせることで、木の温もりを感じられる柔らかな雰囲気を演出しています。

 2つの診察室は校庭に面した開放的な位置に配置しました。外部からの視線を適切にコントロールしながら、大きな空や豊かな緑を室内へ取り込み、圧迫感を軽減しています。診療の質は医療だけでなく環境にも左右されます。自然光や眺望を積極的に活かすことで、患者様が落ち着いて診療を受けられ、医師にとっても快適な診療環境となるよう計画しました。

私たちが大切にしていること

 私たちは、クリニックごとに異なる診療理念や地域との関わり方を丁寧に読み解き、その想いを建築としてかたちにすることを大切にしています。患者様に安心を、医師やスタッフに働きやすい環境を提供し、地域に長く親しまれる医療施設づくりに取り組んでいます。

外観

夜景(1,3階は未入居)

エントランス

待合室

待合室

受付

受付

診察室

診察室

ルーバーのディテール

エレベーターホールと階段

1階テナント区画

計画地 東京都練馬区
用途 診療所
敷地面積 129.64m2
建築面積 86.40m2
延床面積 269.68m2
構造 鉄骨造
階数 3階建

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