住宅地と駅前繁華街の結節点
新所沢駅前に計画した保育園のプロポーザル案です。
住宅地と駅前の繁華街が接する場所に位置し、北側は線路敷き、南側は駐車場から苗圃に面しているため、周囲には比較的開けた環境が広がっています。また、2本の道路と電車から見たときのアイストップとなる敷地です。
敷地南側には、街並みの景観を考えるうえで重要と考えた2本の巨木が残されています。敷地はL型で南側に開いた形状をしており、東側は線路敷きに接しているため、園舎から電車を身近に見ることができます。
周辺環境に配慮したコンパクトな配置
園舎は総2階建てとし、できるだけコンパクトにまとめました。建物を線路側に寄せることで、南から西側にかけて空地を確保し、屋外遊戯場を広く設けています。北側には主動線を確保し、エントランス前には十分な引きを設けることで、子どもたちが道路へ飛び出すことを防ぎ、安全に出入りできるよう配慮しています。
街の中で存在感を持つ園舎
外観は、周辺地域への圧迫感を低減するため、壁面を分割したデザインとしました。2本の道路と電車から見たときにアイストップとなる部分には特徴的なデザインとしています。
また、電車からよく見える東側を単なる「ウラ」とするのではなく、もうひとつの顔として捉え、外観デザインに十分配慮しました。
年齢と安全性を考えた1階の平面計画
1階には、非常時の避難を考慮して0・1歳児室を配置しました。南側に保育室を設け、ホールと廊下を介して北・東側に管理諸室を配置しています。
0歳児室は園舎の最奥にある静かな場所とし、一時保育室はエントランスの近くに設けました。また、0・1歳児室と一時保育室は屋外遊戯場と一体的に利用できるよう、屋外とのつながりを考慮しています。
電車を眺める2階のホール
2階には2〜5歳児室を配置し、南側に保育室をまとめました。東側には「トレインビューホール」を設け、電車を見下ろせる計画としています。このホールは、電車から見える園舎の「もうひとつの顔」としても機能します。
幼児トイレの周囲には回遊できる動線を確保し、子どもたちが園舎の中をさまざまに行き来できる構成としました。また、避難用の外階段は、非常時だけでなく屋外遊戯場へ向かう動線としても利用できるよう計画しています。
光と高さを生かした断面計画
断面計画では、3〜5歳児室に大空間にふさわしい天井高を確保しました。北東側にはトップライトを設け、上部から優しい天空光を取り込んでいます。
幼児トイレの上部には「空のいえ」、階段下には「地のいえ」を設けました。異なる高さや場所に生まれる小さな空間を、子どもたちの「基地」として計画しています。
2本の巨木を生かした「動のにわ」と「静のにわ」
外構では、エントランスまでのアプローチを緑豊かな空間とします。ベンチなどを設けて、保育士や保護者だけでなく、近隣住民も憩える場所となることを想定しています。
屋外遊戯場は、「動のにわ」と「静のにわ」に分けました。「動のにわ」は敷地に残る2本の巨木を中心に、築山や砂場、遊具などを配置した遊びの場です。一方、「静のにわ」には菜園や0歳児のひなたぼっこの庭を設け、落ち着いて過ごせる場所としました。
| 計画地 | 埼玉県所沢市 |
|---|---|
| 用途 | 認可保育所 |
| 敷地面積 | 620m2程度 |
| 建築面積 | 269.02m2 |
| 延床面積 | 516.02m2 |
| 階数 | 地上2階建 |
| 構造 | 鉄骨造 |








