園庭と生活をつなぐ大きな縁側

ひなた保育園つくばみらい(竣工:2018年4月)

ひなた保育園つくばみらい_立面

 

概要

 ひなた保育園つくばみらいは、株式会社アンフィニ様にとって、2008年11月に開園した「ひなた保育園いわき」に続く2つ目の園舎として計画されました。

 約800㎡のゆとりある敷地を活かし、園庭と園舎の関係を大切にした保育環境を計画しました。

園庭と生活をつなぐ大きな縁側

 園舎は敷地北側に寄せて配置し、南側にはできる限り大きな園庭を確保しました。そして、その両者をつなぐ存在として、日本家屋に見られる「縁側」という中間領域を設けています。

 この内でも外でもない空間は、子どもたちにとって園庭へ飛び出す前の準備の場であり、遊び終えた後に気持ちを落ち着かせる場でもあります。

 幅2.7mのゆとりある空間とすることで、夏の日差しを和らげる軒下空間としてだけでなく、雨の日の遊び場としても利用できるよう計画しました。園庭と保育室をゆるやかにつなぐことで、子どもたちの遊びや生活の領域を大きく広げています。

園全体で子どもを見守る保育環境

 園舎内は、事務室、1・2歳児室、0歳児室を並べ、その奥にトイレや調理室などの水廻りを配置しています。また、保育室同士の間仕切りにはガラスを採用し、園内のどこにいても誰かが子どもを見守ることができる環境をつくりました。

 これは、ひなた保育園いわきでも大切にされていた「園全体で子どもたちを見守る」という保育の考え方を、建築として表現したものです。

 天井には連続する山型の化粧垂木を現し、空間全体に統一感を与えながらも、少しずつ変化するリズムをつくり出しています。園舎全体をゆるやかにつなぎながら、ひとつの大きな居場所として感じられる空間を目指しました。

子どもとともに育っていく園舎と園庭

 桐材による箱型家具はすべて可動式とし、小さなコーナーをつくるための衝立として利用したり、活動に合わせて移動させて広い空間を確保したりと、保育内容や子どもたちの成長に合わせて柔軟に使うことができます。

 園庭には築山やトンネル、砂場などのシンプルな遊びの要素と、四季の移ろいを感じられる植栽を取り入れました。完成された遊び場を最初からつくるのではなく、子どもたちの生活や遊びを通して少しずつ育っていく環境として計画しています。

 ひなた保育園つくばみらいが、子どもたちの成長とともに変化し、みらいへ向かって一歩ずつ育っていく場所となることを願っています。

外観

道路側立面

鳥観

園庭

濡れ縁

1,2歳児室

0歳児室

ボールプール

事務室

計画地 茨城県つくばみらい市
用途 企業主導型保育施設
定員 30人
敷地面積 784.09m2
建築面積 336.34m2
延床面積 283.90m2
構造 木造
階数 平屋建

トップページに戻る