お客様の声
かなや幼稚園様
福島県いわき市のかなや幼稚園は、2011年の東日本大震災以降、外遊びが制限されている時期があり、子どもたちが思いっきり「汗をかける幼稚園」を目指しました。膜屋根をかけた半屋外的で開放的な「ひろば」を園舎を中心とした園舎づくりを行いました。この園舎で子どもたちがどのように過ごしているか、保育園での日々の生活を伺いました。
インタビュー:かなや幼稚園園長 圷有加様
1. 貴園について教えてください
建学の精神は、智勇兼備、忠孝、至誠、礼節を涵養し、自信と誇りの持てる日本人を育む人間教育を行います。
施設内は、汗をかける幼稚園として園内に多く遊び要素を取り入れています。園舎に膜の屋根を架け、屋内遊戯場は、柔らかな自然光が採り込まれる開放的な半屋外空間になりました。走り回れる回廊では、毎朝子どもたちがランニング。滑り台やロッククライミングなど様々な遊び要素を挿入し、屋内でも汗をかける環境を実現しています。
2. ご相談いただいたきっかけを教えてください
2011年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災の影響で、園舎の崩壊は免れましたが、老朽化している旧園舎の今後の耐震性に不安が残りました。
第一に同じような地震が発生した時の子どもたちの安全確保、加えて当時の福島県内の状況から外遊びが制限される時期があり、思いっきり汗をかける環境が出来ないか
教職員一同、模索している時に貴社との出会いをいただきました。
3. 弊社を選んだ理由はどんなところでしたか?
震災発生後の福島県の状況下においても、私たちが前を向いて「にっぽんの宝」である子どもたちに、幼稚園教育を提供して行く事を理解して下さった事です。
4. 実際にプロジェクトを開始した後の印象や感想を聞かせてください
永年、保育園設計に携わったご経験から、子ども目線での細やかな安全設計の提案はもちろん、園舎のテーマを「汗のかける幼稚園」と掲げた教職員と一緒に
ワクワクするような園舎の創りを具体的に説明、提案して下さり、それが具現化していく行程を毎日楽しむ事が出来ました。
5. 実際に園舎が出来上がった時の感想を教えてください
今までに経験したことの無い施設で子どもたちはどのように遊びが展開していくのだろうとワクワクが止まりませんでした。
6. 園舎と共に育つという観点から、子どもたちの印象や感想を聞かせてください
子どもたちは、「ひろば」(屋内遊戯場)が大好きでランニングコースでは毎朝走るのは勿論、普段でもリレーの練習をしたり、赤い滑り台はお友達同士で滑る楽しみを味わっています。遊びを多く取り入れて頂いているので、子どもたちの遊びの連続性がモリモリです。
7. 地域とのかかわりについて何かあれば教えてください
隣接している介護施設、楢葉ときわ苑のおじいさん、おばあさんを月に一度の誕生会に招待しています。
子どもたちが「4歳になりました!」の発表をしているところ、おじいさんたちは「93歳になりました!」と迫力あるご挨拶をしてくださるおばあさんに圧倒されます。楢葉ときわ苑のおじいさん、おばあさんとふれ合う貴重な時間です。(コロナ禍前)
8. その他、ご意見やご感想があれば教えてください
素敵な園舎を設計してくださりありがとうございました。